2024年6月3日付のWater Desalination Reportによれば、DuPont社が水道事業を分離する計画をアナウンスしました。概要を下記に示します。
米国Delaware州に本拠を置く化学会社DuPontは、異なる3つの上場会社に分離する計画を発表しました。分離には今後18~24か月掛かる見込みです。そのうちの1つが、膜と膜システム、およびイオン交換を含む水ソリューション事業会社です。 2023 年の売上高は約 15 億ドル、営業 EBITDA マージンは約 24% となっています。この水ソリューション事業は、GWI(Global Water Intelligence)の 2023 年ウォーター テクノロジー カンパニー オブ ザ イヤーに選ばれています。他の 2 つは、一つがNew DuPont社で、Tyvek、Kevlar、およびNomexなどDuPontを象徴するブランドを擁し、2023 年の売上高は 66 億ドル、もう一つはElectronics社で、半導体ソリューションや先端エレクトロニクス製品を含む電子材料のプロバイダーで、2023 年の売上高は約 40 億ドルです。
このニュースは非常に大きなものにもかかわらず、現状水業界内での反応は驚くほど穏やかです。先週末にこのニュースを知ったばかりだった人もいますが、この水ソリューション事業に付いては次に何が起こるのか、即ちその水事業がどこかに買収されるのか、あるいは非公開化されるのか、さらに分割されるのか、またどのようなブランドに変更されるのかなど様々な推測が既になされ始めています。