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注目を浴びる新たな海水利用技術

 脱炭素社会の実現に向けて様々な技術が新たに開発され、メディアにも取り上げられています。福岡市/協和機電工業の、海水淡水化の濃縮水と下水処理水の塩分濃度差を利用した浸透圧発電では年間88万kWh(一般家庭約300戸分)を発電する計画です。

 東工大/EX-Fusionによるほぼ無電力の海水淡水化は、太陽熱で300度まで熱した錫に海水を吹き付け、蒸留水を得ると同時に、リチウム、モリブデン、マグネシウムなどの鉱物も得ることを目的としています。元は核融合炉を冷却する液体金属の研究を、エジプトからの留学生の「まずは水です」の一言で海水淡水化に応用したという点は面白い着想です。

 米国トレビ/日本触媒/東洋紡エムシーによるFO膜とドローソリューションを用いた正浸透海水淡水化では、日量500m3の水を造水する実用化レベルに一歩踏み出したものです。

 

いずれの技術も未来の到来を予感させます。詳細は、以下リンクをご覧ください。

電力使わない海水淡水化

海水と淡水の塩分濃度紗で発電