NEOMの日産50万トンの海水淡水化プロジェクトが進んでいることは、ご存知のかたも多いと思いますが、このたび、そのROブラインの有価物回収前提でのZLD(無廃水化)の計画が動き出しました。およそ75万トンのブライン(NF膜のRejection と RO膜のBrine併せて)を対象に、EVAPORATION POND(天日干し)も併用して、膜法、蒸発法、その他の技術を利用して、有価物を回収しての事業化を(投資家、需要家、事業家、EPCベンダー等に)広く世界に呼びかけた模様です。
NEOMがインターネット他で公開している資料によると、この75万トンのROブラインのZLD化だけでなく、50万トンの製造水を使用した後の排水もZLD化を計画しているようですので、ちょっと待てよ、どちらが先かな?と思ってしまいますが。
NEOMが目論む有価物は最も希少なリチウムからSalt(NaCL)までですが、事業になるのは何か?技術的には?パートナーと組まないとできないぞ、等々が問題になると思われます。
我が国は、古くから海水からの製塩業があり、クロルアルカリ産業(HCL,NaOH,塩ビなど)も発展しており、種々のノウハウがあると思われ、1960年代から通産省(当時)の指導もあり、大型海水淡水化(蒸発法、RO法、電気透析法)と副産物の研究とを行なってきた長い歴史があります。チームジャパンに留まらず、世界の企業とのジョイントベンチャーなどで、参入が期待されます。