東レは2022年8月にインドのチェンナイ市に新たな水処理研究拠点を開設した。この研究拠点では、インド工科大学マドラス校と水処理膜を用いた下水再利用技術に関する共同研究を行う。同校はインド政府の高等教育機関のランキングで4年連続1位に選ばれた名門大学。2021年4月にはJICAの支援事業において「インド国 水処理膜を用いた省エネ型下水再利用浄水システム普及・実証・ビジネス化事業」が採択されており、この研究拠点と同校が共同で水処理膜を用いた実証を通じてビジネス展開計画の策定に取り組み、同国への展開促進を目指す計画である。
本件に合わせ、2009年に設立した「東レシンガポール水処理研究センター」については、研究機能を本拠転に統合し、アセアン・南アジア地域での水処理事業拡大に向けた研究・技術開発を本格化させていく。
■問合わせ先
東レ(株)広報室
出典:『用水と廃水』2022年10月号、p10